【今回のご質問】パートナーの浮気が発覚しました!
私は、妻と結婚して4年が経ち、その間に長男も生まれ、幸せに過ごしていました。
でも、幸せだと思っていたのは、私だけだったようです。
ある日、会社から帰ってくると、いつも先に家に帰っている妻がおらず、
心配になって妻にラインを送りましたが、何の返答もありませんでした。
その後、妻は、夜9時ころになって、家に帰ってきました。
どこに行っていたのかを尋ねても、はぐらかされてしまったので、
こっそり妻のラインを見てみると、どこのだれか分からない男性と旅行に
行っていたことが分かりました。
ラインの内容を遡ってみてみると、なんだか性的なやり取りもあって・・・
妻の浮気が分かってショックです。相手の男性に対し、慰謝料を請求したいです。
妻のラインのアカウントから、慰謝料を請求してもいいですよね?
【弁護士としての回答】落ち着きましょう。今、自分だけで交渉したら、慰謝料の請求に失敗してしまうかもしれません。
不貞慰謝料(浮気慰謝料)請求の条件
まず、妻の行動が怪しいからといって、当然に不貞慰謝料を請求できるわけではありません。
慰謝料を請求するためには、少なくとも以下の2つを証明しなければなりません。
■慰謝料請求の条件
① 配偶者が不貞行為をしていること
② 不貞行為者が、配偶者が結婚していることを知っていたか、知りえたこと
① 配偶者が不貞行為をしていること
まずは、配偶者が不貞行為をしていることを証明できなければなりません。もちろん、不貞行為中の動画や画像があればよいのですが、通常はそもそもそんなものは存在しません。
そこで、そういった動画や画像の代わりに、一定時間ホテルに寄っていたであるとか、どちらかの自宅を訪れていた、等といった、不貞行為をしていたと推認させる証拠を集める、ということが一般的です。
今回のご相談の内容からは、こういった事情は明らかになっていません。
帰宅が遅くなったことも、それだけでは、
「ディズニーランドに行っていたら、帰りの渋滞に巻き込まれた」
なんて言い訳をされてしまい、不貞行為があったことの証明にはならないのです。
そこで、大事なことは、やり取りのあったラインを、一旦全て保存し、
時間をかけて、そのやり取りの中に、ホテルに行く約束をしたものであるとか、
不貞行為の感想等を話しているやりとりがないかを探すこと、になります。
ラインの画像も、そのままにしておくと、消されてしまう可能性がありますので、
自分でちゃんと保存しておくことが大事です。
② 不貞行為者が、配偶者が結婚していることを知っていたか、知りえたこと
こちらも、結局は、ラインの内容を遡って探していくことになります。
「夫にはバレないように」というような内容があるのが理想ですが、
そこまでの記載がなくても、組み合わせによって、証明できる場合が
よくあります。
ただ、この点は、逆に、相手方からはよく言い訳されるポイントにもなりますので、
しっかりと証明の準備をしておくことが大事です。
「自分の手元の内容でちゃんと証明ができるのかな・・・?」などとお悩みの場合は、
ぜひお問い合わせください。
不貞相手の連絡先を把握しておくこと
以上の2つの条件から、慰謝料を請求できる要件が揃ったとしても、
相手の連絡先(住所・電話番号など)が分からなければ、実際には請求することは難しいです。
ラインのアカウントしか知らない、という場合、ブロックされたら、それ以上突き止めようがありません。
そのため、しっかりと、不貞相手の連絡先を把握しておく必要があります。
事前に弁護士に相談する
以上のように、パートナーが浮気をしていたからといって、簡単に慰謝料請求ができるわけではありません。
準備が足りないのに、慰謝料の請求をしてしまうと、相手のいいように言い訳されたり、
逃げられたりして、請求に失敗してしまう、ということがあります。
そこで、請求する前段階で、事前に弁護士に相談することをおすすめします。
当サイトの場合、
・これまで数百件の不貞問題を解決してきた弁護士が、直接相談に対応
・無料相談のみでもOK
・弁護士費用の分割も対応可能
・最初は内容証明郵便の作成のみなど、費用に応じたご協力方法を検討します
という点がありますので、ぜひお気兼ねなくお問い合わせください。
まとめ
・パートナーが浮気をしていても、慰謝料請求を焦ってはいけない
・手元にある証拠や、不貞相手の連絡先などがばっちりであるかを確認する
・「この内容で請求してもいいのだろうか…?」「自分で請求するのはちょっと…」
と悩まれる場合は、一度ご相談ください。